コロナウィルスの影響により、
普段の生活が送れない状況が続いていいますが、
いかがおすごしでしょうか。
今まで、何気なく過ごしていた毎日が、
「なんと快適だったのか!」思い知らされています。
今ここで、なんとか食い止めて、
一日でも早い終息を願うばかりです。
さて、本日は、前回の ”コミュニケーション力をつけよう”
の続きで ”どう伝えるのか” について記していきます。
レッスンでたまにある光景なのですが、
筆箱を忘れてしまったときに
生徒ちゃん 「えんぴつ、わすれちゃった・・・」
私 「あら、そうなの。困っちゃったね。」
生徒ちゃん 「・・・・。」
私「で、どうする?どうしようか?」
生徒ちゃん 「借りる。」
私 「そう。じゃあ、借りてね。」
生徒ちゃん 「・・・・。」
私としては、忘れちゃったことはたいした問題ではありません。
忘れちゃったからどうするのか。
自分で考えて、レッスンがスタートできる状況に持っていくという
問題解決力をつけてほしいと思っています。
そのため、いじわるかもしれませんが、
この状況で、こちらからえんぴつと消しゴムを貸すということはしません。
この生徒ちゃん ”借りなければいけない” ということは
考えつきました。
「誰に」「何を」「どれだけ」借りるのかは、
自分次第です。
「どう言ったら」借りられるのかを、
考えてほしいのです。
先生に借りるのも、お友達に借りるのもOK、
えんぴつだけ借りて、今日は絶対間違えないとういう強い意志でレッスンを受けるのもOKです。(過去に実際そういう子がいました!)
さて、この生徒ちゃん、どう言ったらいいのかわからないのです。
こうなると、たいていは、まわりの子が「貸してあげるー!」と
言ってくれることが多いのですが、
でも、それはこの生徒ちゃんの成長にとっては、
ちょっと残念な結果ですね。
「えんぴつと消しゴム、貸して」
これだけで問題は解決するのです。
ところがその一言が出てこないのです。
えんぴつを借りるなんて大した問題ではないと思うかもしれませんが、
子どもたちにとっては、一大事なのです。
一応付け加えますが、このやりとりは日本語で行われています。
英語がわからないから、伝えられないという状況ではありません。
ここまで読んで、うちの子は大丈夫と思われる方も多いかもしれません。
しかし、こういった子は決して少なくありません。
しかも、低学年に限った話でもありません。
こういった子は、次に筆箱を忘れたとき、
たいていの場合は、「貸して」と言えますが、
他になにか問題が起きたときには、
また、伝えられないということが起こりがちです。
どう伝えたら、自分の問題が解決するのかに慣れていないのです。
しかし、考え、伝え、間違え、また考え、伝え、伝わるの
繰り返しで、学習し、できるようになっていくわけです。
これからの世の中、変化のスピードが加速していき
思いもしないような方向に進んでいくかもしれません。
その時に必要なのが、問題を解決するための考える力と
その考えを伝えるコミュニケーション力だと思っています。
まずは、自分の問題を解決するために
解決策を考え、それを実行するために
「どう伝える」のかを考え、実践し、解決させる。
この一連の流れが、問題解決能力をつけていくには必要です。
ぜひ、おうちでも、
大人や周りが、察し過ぎないでください。
先回りして、行動しすぎないでください。
子どもたちに、「考えさせ」、「言葉でつたえさせる」環境を作ってあげてください。
それが、この先に必要となる力をつけるのに、
大切な練習となるでしょう。
英語はただのコミュニケーションのツールです。
母語でできないことが、英語だからできるようになることはないのです。
こういった考える力、コミュニケーション力、
そして英語の力もつけていければ
国際人として、飛躍していく未来も見えてきますね。
ECCジュニア東大沼4丁目教室HARUKA
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